往生院だよりコラム 九月彼岸号より
                実践に生きる

  地蔵盆も終わり、少しは秋らしくなるかと思いましたが、まだまだ暑い日が続い
 ています。皆様方も体調には充分にお気をつけ下さいませ。

  今年の夏は、精神障害者活動施設の社会福祉法人化事業に関われて、本当
 に色々と学び、一人の人間として考えさせられることが多くありました。無事に法
 人化へ向けた発起人会も終わり、許認可申請へと移りました。認可が下りるまで
 はどうなるのかわかりませんが、とにかく前へ進めて良かったと思います。また、
 若輩にも法人化の理事長予定者に選出され、責任の重さに緊張しています。
  今後、何よりも大切であるのは、障害を抱えられた方の思いを尊重し、自立サポ
 ートを支援することです。また、今回の事業において、家族の方々の思い、職員の
 思いというものが、本当に純粋で、色々と一生懸命に頑張ってこられました。私は、
 その思いに真剣に応えていかなければならないと考えています。

  「実践に生きる」。自殺者が絶えない中、これほど今の仏教界に求められている
 ものはないと思います。お釈迦様もあくまでも現実の「生きる」ということを追求さ
 れて教えを説かれていたと私は考えています。世のお坊さんは、現実に苦しんで
 いる方々の現場へ向かい、お釈迦様の教えを実践しなければならないと思います。
 私もまだまだ修行が足りず、充分にできることも少ないですが、常に「実践に生き
 る」を心掛けていきたいです。

  この度、寺務所前の東福祉作業所家族会・募金箱に浄財を入れて頂いた方には、
 本当に感謝致します。随時、作業所家族会さんにお渡ししております。誠にありがと
 うございました。



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