往生院だよりコラム 新春号より |
地域社会への貢献 |
お坊さんの本当の仕事とは何であろうかと、考えることがよくあります。 世間のイメージとしては、お寺・教えを守り、お葬式・法事に尊いお経を 上げ、法話を説くことについてになるでしょう。 しかし、本来のお坊さんの仕事とは、お経や法話を勤めることも大切 なことですが、やはり、「お人様のお役に立てることを仏教の教えの中 で忠実に実践すること」ではないだろうかと考えております。 私は修行より帰り、仏教の実践について考える中で、様々なボランテ ィア・奉仕活動の現場において勉強しなければならないと思うようになり ました。 昨年は、福祉活動として、心の病を抱えてしまった方々の社会復帰・ 自立支援を目指す施設を設置運営する社会福祉法人の設立・運営に 携わり、市民活動としては、四条リージョンセンター・やまなみプラザ企画 運営委員会の委員として、プラザの市民活動の運営に関わらせて頂き ました。また、東大阪市民ふれあい祭り実行委員会にも属し、活動をさせ て頂いています。 これからも大切な寺務をしっかりと勤めながら、市民活動・福祉活動を 続けられていければと考えております。 葬式仏教・職業坊主と批判されることが多い中ですが、改めて、お坊さ んの地域での役割・在り方についても考えていきたいと思います。 往生院では、これまでも住職が行って参りました往生院民具供養館に おける地域の保育園・小学校の社会見学受け入れ、歴史郷土研究など を通じての地域活動に取り組んで参りました。 更に地域へ貢献できるお寺として私も頑張っていかなければならない と認識致しております。
川口 英俊 拝
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