施本 「仏教 〜 一枚の紙から考える 〜」
 
ホームページ公開日 平成20年1月28日
   執筆完了日 平成20年1月21日

施本発行 平成20年2月21日

著者 川口 英俊
 一、はじめに

 前回は、この浅学非才、未熟者の身ながらも、仏教の学びに関しまして私なりにまとめさせて頂きました施本「佛の道」を平成十九年十二月に刊行させて頂きました。

 この度は、仏教の更なる理解のために、前作「佛の道」から更に一歩進めて、この施本を執筆させて頂きました。

 たった一枚の紙から説く仏教、前作とは少し違った視点から仏法の真理へのアプローチができたのではないだろうかと考えております。

 ただし、できましたら本論を読み進めて頂く前に、施本「佛の道」をまずはお読み下さいますことをお願い申し上げます。往生院六萬寺のホームページの方でも全文公開させて頂いておりますので、まだの方はそちらでもご確認、お読み下さいませ。

 この施本が、これから読者の皆様方が仏教の学びを進められる上において、少しなりともご参考になるところがございましたら、誠に幸いでございます。

 また、仏教の真理につきまして、ここにおいて私が述べさせて頂きましたことが、絶対的に正しいとは私自身も当然に思ってはおりません。

 なぜならば、人間の認識・判断・理解におきましては、その人の経験・学習・知識からの考え方・思想・主義・主観・偏見・独り善がり・自己都合・自己満足などの恣意《しい》的要素が相当に入ってしまうことが多々あるため、当然に、まだまだ私自身においてもしかりであります。内容に関しまして、必ずご批判、ご反論もあることと存じます。ご批判、ご反論もしっかりと受けとめて、確かなる仏教の理解へ向けて、今後更に歩みを進めていければと考えております。

 また、私自身、本論における解釈・解説につきまして、ここに書かせて頂きました内容に執着するつもりも毛頭ございません。間違いは間違い、誤りは誤りとして認めるべきところが出てくれば、それはしっかりと受け入れて認めて、修正・変更して参りたいと考えています。

 そのため、本論を読み進めて頂きます上におきましては、あくまでも内容は、まだまだ一僧侶の未熟なる理解にしか過ぎず、仏教の真理につきましては、読者の皆様方の精進努力による真理探究、見極めも当然に大切であると考えております。

 このことをまずはご理解賜りまして、これからも共に仏教の学びを進めさせて頂ければ幸いでございます。

 生きとし生けるものたちが、幸せでありますように。三界における全てのものたちが、苦しみから解脱し、安楽なる涅槃へと至れますように。

川口 英俊 合掌


 目次

 章


 二、一枚の紙から・仏教の基本法理の理解

 三、一枚の紙から・@而二不二《ににふに》

 四、唯識論

 五、一枚の紙から・A而二不二《ににふに》

 六、一枚の半紙から・補足余談

 七、悩み・苦しみを超えて

 八、最後に


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