施本 「仏教・縁起の理解から学ぶ」 Road of Buddhism |
著者 川口 英俊 ホームページ公開日 平成21年5月15日 執筆完了日 平成21年4月28日 施本発行 平成21年5月28日 |
一、はじめに |
この浅学非才、未熟者の身ながらも、これまでに施本「佛の道」・「仏教〜・一枚の紙から考える〜」・「仏教・空の理解」・「仏教・空の理解から学ぶ」と発行させて頂きました。 この度は、仏教の理解のために、更に一歩進めまして、特に「縁起」を中心論点として、この施本を執筆させて頂きました次第でございます。 仏法の真理の理解へ向けまして、またこの未熟者なりに少しは近づけたのではないだろうかと僭越ながらも考えております。 また、できましたら本論を読み進めて頂きます前に、これまでの前四施本をまずは、お読み下さいますことをお願い申し上げます。それらの内容を前提としまして、本論を著しておりますので、重複する内容は極力、省かせて頂いております。往生院六萬寺のホームページの方でも全文公開させて頂いておりますので、まだの方はそちらでも是非お読み下さいませ。 インターネットをされていない方には、施本の数に余裕がございましたら、ご送付させて頂きますので、お気軽にお申し付け下さい。 この施本が、これから読者の皆様方が仏教の学びを進められる上におきまして、少しなりともご参考になるところがございましたら、誠に幸いでございます。 また、仏教の真理につきましては、ここにおいて私が述べさせて頂きましたことが絶対的に正しいとは、私自身も当然に思ってはおりません。 なぜならば、人間の認識・判断・理解におきましては、その人の経験・学習・知識からの、考え方・思想・主義・主観・偏見・独り善がり・自己都合・自己満足などの、恣意《しい》的要素が相当に入ってしまうことが多々あるため、当然に、まだまだ私自身においてもしかりでございます。 内容に関しましては、必ずご批判、ご反論もあることと存じます。それらのご批判、ご反論もしっかりと受けとめて、確かなる仏教の理解へ向けまして、今後、更に歩みを進めていければと考えております。 また、私自身、本論における解釈・解説につきまして、ここに書かせて頂きました内容に執着するつもりも毛頭ございません。間違いは間違い、誤りは誤りとして認めるべきところが出てきましたら、それはしっかりと受け入れて認めて、修正・変更して参りたいと考えています。 そのため、本論を読み進めて頂きます上におきましては、あくまでも内容は、まだまだ一僧侶の未熟なる理解にしか過ぎず、仏教の真理につきましては、読者の皆様方の精進努力による真理探究、見極めも当然に大切であると考えております。 このことを、まずはご理解賜りまして、これからも共に仏教の学びを進めさせて頂ければ幸いでございます。 生きとし生けるものたちが、幸せでありますように。全てのものたちが、苦しみから解脱し、安楽なる涅槃へと至れますように。 川口 英俊 合掌 参考について…… 現在、私の仏教の学びの進めにおきましては、島村大心先生の「現代仏教学を再生するためのホームページ」におけます、「空の公理・真理命題・定理」を重要な論点視座とさせて頂いております。 まだまだ自身、理解未熟なところが多くございますが、是非、皆様方も先生の論考集をお読みになられまして、ご参考にして頂けましたらと存じます。 「現代仏教学を再生するためのホームページ」 URL: http://www.h7.dion.ne.jp/~sdaisin/ 引用について…… 「中論」の邦訳は、〔中論(上・中・下) 三枝充悳訳注 第三文明社・レグルス文庫〕からの引用でございます。 |
トップページ 章 一、はじめに 二、仏教基本法理の理解 三、時間的縁起・空間的縁起について 四、論理的縁起について 五、般若思想について 六、即非の論理について 七、中観思想・唯識思想について 八、華厳思想について 九、仏性思想・如来蔵思想について 十、相対から絶対へ 十一、絶対的絶対について 十二、確かなる慈悲の実践について 十三、現代日本仏教の抱える課題について 十四、最後に 参考・参照文献一覧 |
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