施本 「仏教・空の理解」 ホームページ公開日 平成20年4月21日 執筆完了日 平成20年4月8日 施本発行 平成20年4月28日 岩瀧山 往生院六萬寺 Road of Buddhism |
著者 川口 英俊 |
一、はじめに |
この浅学非才、未熟者の身ながらも、これまでに施本「佛の道」・「仏教 〜 一枚の紙から考える 〜」と発行させて頂きました。 この度は、仏教の真なる理解のために、更に一歩進めて、この施本を執筆させて頂きました次第でございます。 また一歩、仏法の真理の理解へと、この未熟者なりにも少しは近づけたのではないだろうかと僭越ながらも考えております。 また、できましたら本論を読み進めて頂きます前に、施本「佛の道」・「仏教 〜 一枚の紙から考える 〜」を、まずはお読み下さいますことをお願い申し上げます。往生院六萬寺のホームページの中でも全文公開させて頂いておりますので、まだの方は、そちらでもご確認して頂きまして、お読み下さいませ。インターネットをされていらっしゃらない方は、それぞれ施本の残数に余裕がございましたら、ご送付させて頂きますので、お気軽にお申し出下さい。 この施本がこれから読者の皆様方が、仏教の学びを進められる上におきまして、少しなりともご参考になるところがございましたら、誠に幸いでございます。 また、仏教の真理につきまして、ここにおいて私が述べさせて頂きましたことが、絶対的に正しいとは、私自身も当然に思ってはおりません。 なぜならば、人間の認識・判断・理解におきましては、その人の経験・学習・知識からの思考・思想・主義・主観・偏見・独り善がり・自己都合・自己満足などの恣意《しい》的要素が相当に入ってしまうことが多々あるため、当然に、まだまだ私自身においてもしかりであります。内容に関しまして、必ずご批判、ご反論もあることと存じます。ご批判、ご反論もしっかりと受けとめて、確かなる仏教の理解へ向けて、今後更に歩みを進めていければと考えております。 また、私自身、本論における解釈・解説につきまして、ここに書かせて頂きました内容に執着するつもりも毛頭ございません。間違いは間違い、誤りは誤りとして認めるべきところが出てくれば、それはしっかりと受け入れて認めて、修正・変更して参りたいと考えています。 そのため、本論を読み進めて頂きます上におきましては、あくまでも内容は、まだまだ一僧侶の未熟なる理解にしか過ぎず、仏教の真理につきましては、読者の皆様方の精進努力による真理探究、見極めも当然に大切であると考えております。 このことをまずはご理解賜りまして、これからも共に仏教の学びを進めさせて頂ければ幸いでございます。 生きとし生けるものたちが、幸せでありますように。三界における全てのものたちが、苦しみから解脱し、安楽なる涅槃へと至れますように。 川口 英俊 合掌 今回の施本の執筆につきましては、そのきっかけとなり、直接の引用はないものの、全体を通じて参考とさせて頂きましたのが、「〈空観〉正しいものの観方」・故田中守道氏のサイト内容でございます。 URL:http://kukan.syudo.com/ 田中守道氏のご冥福を心からお祈りさせて頂きますと共に、誠に感謝を申し上げさせて頂きます。本当にありがとうございました。 田中守道氏の残された志をしっかりと活かせるように、浅学非才、未熟者の私なりにも、更に仏教の真理の理解と実践に精進努力して参りたいと考えております。 是非、皆様方も本論の内容と共に、「〈空観〉正しいものの観方」につきましても、お読みになることをお薦めする次第でございます。 引用について・・ 「中論」の邦訳につきましては、〔中論(上・中・下) 三枝充悳訳注 第三文明社・レグルス文庫〕からの引用でございます。 |
トップページ 章 二、仏教の基本法理・四法印の理解 三、空論・空仮中の三諦について 四、世俗諦・勝義諦(第一義諦)の二諦について 五、而二不二《ににふに》・再考察 六、無分別について・再考察 七、生と死を超えて 八、悩み苦しみを超えて 九、慈悲喜捨の実践について 十、諸法実相・真如について 十一、最後に |
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