施本 「佛の道」 発行日 平成19年12月28日   執筆完了日 平成19年11月25日

第十九章 四弘誓願


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岩瀧山 往生院六萬寺



著者 川口 英俊

第十九章 四弘誓願

 四弘誓願《しぐせいがん》とは、仏法僧の三宝に帰依したる者の四つの誓いを表すもので、主に勤行・法要において最後に読経し、仏道を成就することを誓願します。
 
衆生無辺誓願度《しゅじょうむへんせいがんど》・・あらゆる全ての生きとし生けるものたちの苦しみをあまねく無くすという誓願。

煩悩無尽誓願断《ぼんのうむじんせいがんだん》・・苦しみの原因である煩悩は、尽きないほどに非常に数多くあるが、必ず全ての煩悩を断って苦しみを無くすという誓願。

法門無量誓願学《ほうもんむりょうせいがんがく》・・仏法の教えは実に膨大であるが、必ず全てを学ぶという誓願。

仏道無上誓願成《ぶつどうむじょうせいがんじょう》・・仏の道は苦しみを無くす上で、この上ないものであり、必ずその道を成就させるという誓願。

 長く厳しく非常に困難な仏の道を歩む者たちは、時に挫折し、失敗し、煩悩に負けて、過ちや罪を犯すことがあっても、決して仏の道を歩むことを止めず、たとえ道を逸れてもまた戻り、道を外れず、諦めずに精進努力していくことが大切となります。頑張っていきましょう。
 
 


   一、はじめに
  二、諸行無常
  三、諸法無我
  四、一切皆苦
  五、涅槃寂静
  六、四聖諦
  七、八正道・中道
  八、因縁生起
  九、智慧
  十、無執着
 十一、無所有
 十二、無価値
 十三、空
 十四、慈・悲・喜・捨
 十五、少欲知足
 十六、現実の瞬間瞬間を生きる
 十七、煩悩への対処
 十八、無記 

 二十、最後に


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